ビフォーアフター

ボード気密工法

2014年3月9日
施工前
施工後

スタッフからの一言

 

ボード気密工法について

     

「住宅の品質確保促進等に関する法律」が平成12年に施行され、建築基準法や公庫仕様書の改正など、

住宅に関わる法制度や全体的な建築の基準においては大きく変化しました。           

以前には次世代省エネ基準が設けられ、今後の日本の住宅は高断熱・高気密化する方針がうちだされ

ました。ハウスメーカーや工務店、設計事務所においてもこうした時代の流れに対応して行かなけれ

ば ならない必然性を感じているはずです。 

在来木造の充填断熱工法は外壁の上下端に気流止めとしてあらかじめ気密シートを張る工法を前提と

したものとなっていますが、施工難易度が高いなど、まだまだ改良の余地が残されています。   

隙間だらけであった在来木造住宅を気密と気流止めをワンセットとして断熱材が効力を発揮できるよ

う工夫したのがポリエチレンシート先張りによるシート気密工法です。             

この工法は、在来木造を改良した工法であることから新在来木造構法と名付けられ広く普及しています。

そして、気密と気流止めという考えを基本として、室蘭工業大学 建設システム工学科 鎌田研究室

鎌田紀彦氏 が研究したのが、阪神大震災以来、床や壁に利用されるようになった構造用面材を気密層

として利用したボード気密工法です。

前者は、次世代省エネ基準や公庫の仕様書に取り入れられ、在来木造住宅の高断熱化の標準的な工法

として認知された工法でもありますが後者はこれからの普及が期待される合理性のある新しい工法です

シート気密工法では、施工上での難易度が高く、従来の気流止めとしてポリエチレンシートを先張り

する方法では、大壁では床梁などの貫通部でのシート加工やスイッチやコンセント部分の加工等が必要

となりますが、真壁ではこの貫通部の処理に加え、柱や土台、胴差と壁面が同面ではないため、柱と取

り合う部分で複雑なシートの加工を必要とし真壁の施工が特に難しい点が大きな問題点でもありました。

ボード気密工法は外壁や床に用いる構造用面材と横架材や柱の間に気密パッキンをはさみ、一つの

大きな一面の気密バリアを形成するもので、気密施工を簡略化できるという大きなメリットがあります。

また、構造用面材(ダイライトボード)を用いるため、よりねばり強い面による力の分散により耐震性

の向上も期待できます。そして、壁内結露においては、壁内の水蒸気は透湿抵抗の小さい面材のダイ

ライトボードとタイベック透湿防水シートの組み合わせにより外壁側通気層へ移動し安全側になります。

ダイライトボードは耐火性能においても燃えにくい無機質原料(鉱物質繊維と火山性ガラス質材料)を

使用していますので木質構造用面材より火にも強いです。